食べ物で遊ぶな

実は脅されて記事を書いています

キングオージャーのコクピットに使われてる「#スケルトニクス」の工場見学に行ってきたぞ!八王子で僕が握手!!!

ユーアーザキング!

ユーアーザ!

ユーアーザキング!

 

 すみません。『王様戦隊キングオージャー』が面白すぎるあまりいきなり奇声を上げてしまいました。

 

みなさん、今月から始まった新戦隊『王様戦隊キングオージャー』は楽しんでますか?

 

見てないなら早く見てください。はよ。

youtu.be

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ホラ、1話2話連続で配信してんだからよ。こんなブログ見てないで早くこっち観ろよ。

 

ゼンカイジャー、ドンブラザーズとあまりにも変化球すぎる戦隊が続く中、昆虫×王様という、嫌いな男の子はいないであろう文字通り王道な作風

 

それでいてかつ、かっこいいだけではない「王」とは何かを真摯に問いかける素晴らしい脚本

 

明らかに気合が入り過ぎなロボ戦やCG

 

「これ絶対面白いやつ」が何重にも重なった意欲作、見ない手は無いよなァ!???!?

 

一回観た人もまずもう一回視聴してから見てくれよな!

 

 

 

……観ました?

 

観たね?

 

観たというテイで進めるよ?

 

いいね?

 

 見た人ならお分かりだと思いますが、このキングオージャー(戦隊)操るキングオージャー(シュゴッド)のコクピット、良すぎません?

これ

 

普通ファンタジー系戦隊だと不思議空間の中でなんかいい感じに動いたらロボもいい感じに動くという、ふんわりモビルトレースシステムを使うのが定番なのですが、「人とロボの動きの連動」というキャッチーな要素は使いつつ、メカニカルなアームを身体に纏わせることでロボを操縦してる感も表現していてとても良い演出だと思うんですよ。

 

何よりサイバーパンクチックでかっこいいしね!あー!憧れるなー!おれもああいうかっこいいアームでロボット操縦したいな〜〜〜〜!!!!!

 

 

えっあれ既製品なの!!??!??!?

 

 

えっ操作できちゃうの!?!!!??!?

 

そうだ、ロボ動かしに行こう。

 

ということでキングオージャーのコクピットこと、スケルトニクスを制作している株式会社ロボットライド八王子工場にお邪魔することに。

 

ニコニコ動画から話題になりイギリスのバンドやアラブの富豪までもが購入したことがあるらしいスケルトニクス、インターネットを漂流している皆さまなら一度は見聞きしたことがあったりするのではないでしょうか。

 

そんな世界をも魅了するハイテクロボを制作している工場、一体どんなパンクな設備があるのでしょうか。

 

きっとトンボオージャーことヤンマ・ガスト総長が治めるテクノロジーの国ンコソパみたいなことになっているに違いありません。

NGワード「ウンコソパ」



 

ドキドキとワクワクを胸に秘め、いざ工場へレッツゴー!!!

 

ロボットライド最寄りJR高尾駅北口前

 

……ん?

 

高尾駅バスロータリー



 

なんか……

 

 

すっごい……

 

 

こぢんまりしてるな……。

 

株式会社ロボットライド八王子工場

 

エッ!?まさかここがスケルトニクスの工場だってのか!?町工場やんけ!!!!!

 

なんか間違えてない!!!???!?

 

人違いならぬ、工場違いしていない!!????!?

 

と、「思ってたんと違う!」と脳内の有野課長が連呼している中、恐る恐る中へ入ると……

 

 

Ta-da!!!!!

 

いきなりかっちょええ3mぐらいのロボットがお目見え。

 

ここで間違いなかったみたいです。失礼しました。

 

そんなこんなで社員の方が出てきて工場見学がスタート。ちなみに見に来ている殆どが家族連れでした。まあそりゃロボットだもんな。ちびっ子向けだよな。おれみたいな日陰者がしゃしゃり出てきてごめんな……。

 

 初めにスケルトニクスに関する説明を社員の方がしてくれるのですが、「実用性は無い」と言い切っていたのが印象的でした。

 

取材に来た記者が「どのような使用用途があるのか」と、災害用のパワードスーツか何かだと思ってよく聞いてくるらしいのですが、スケルトニクスは意外にも手とライトぐらいにしか電動機構は搭載されていなく、その殆どが「リンク機構」と呼ばれるマジックハンドのような仕組みによって人力で動かすもの、つまり重い物を持てるようには作られていないんです。

 

そんな訳で、イジワルな大人たちは「じゃあ何に役立つねん」と聞いてくるわけですが、ここで上述した通り「実用性は無い」と言い切っちゃうんですね。「でもみんなロボットの操縦したいし、楽しいからいいじゃないか」と、老若男女に広く門戸を開いてエンタメに特化したロボットを提供する、それがスケルトニクスのスタンスみたいです。

 

最高じゃん……。

 

無理なもんは無理と断言しつつ、でも楽しいからいいじゃん!と言うこのスタンス、技術者の矜持を感じます。

 

何に役立つかじゃなく、作りたいから、楽しいから作るでいいんですよね。これが浪漫ってもんスよ。アタシには分かるッスよ先輩。

 

 そして社員さんがスケルトニクスに搭乗してデモンストレーションが開始。

(はてなは動画貼れないからツイッターから見てね。)

 

 

 

思ったよりグイングイン動いて眼の前で見るとかなり迫力があります。しかも空気砲までついてる。この世の「かっこいい」を濃縮して作ったんか?

 

明らかにアイアンマンを意識した青く光るプロテクターも良い味だしてますよね。(ちなみにこれ作った人は円谷で働いていたらしく、系譜的にはアークリアクターというよりカラータイマーらしい)

 

ハナっからクライマックスな展開で僕のテンションはフォルテッシモ。隣で見ていたお子さんはなんだか眠そうな顔をしていましたが、大人の僕のほうがはしゃいじゃってるテンションリボルブオン現象が発動していました。

 

 場も温まって来たところで工場見学へ。

 

 

うっひょ〜〜〜!!!!!!

 

一気に3体ものロボがお目見え。壮観です。

 

向かって左から右の順に開発されていて、一番左がプロトタイプ、真ん中がキングオージャーのコクピットと同型のもの(全部で9体あるらしい)、一番右(ストライカーって言うらしい)がこれからの事業も見据えて作ったモデルだそうです。

 

ストライカーは見た目通り何かと凝っていて、目と胸に電飾がついていて、さらにモニターで周囲の状況を確認できるらしい。一番SFチックでそそりますね。

 

さらにはなんと特撮界では有名なレインボー造型企画がスケルトニクスへの好意で特別にお安くこのガワの造形を手掛けたそうです。スゲーーーー!!!!

 

このウレタンの質感、すっごく特撮で見たことある感じだな……と思いながら見ていたので、まさかの大当たりでびっくりしました。キングオージャーの前からその辺りとの縁が出来てたんですね。

 

ちなみにケルトニクスも東映への貸出をお安くしてるらしいです。CGで予算大丈夫?と言われてるキングオージャーですが、こういうところでケチってるんですね。搾取企業努力が垣間見えます。

 

このストライカーでロボットボクシングのような競技をする取り組みが進められて(視聴者の応援で体力が回復したりする視聴者参加型企画らしい。デザグラみたいだ)いるらしいのですが、これだと流石に凝りすぎ、取り回しもそこまでよく無いし、気軽に皆がロボット操縦を体験できるわけではない、まともに作ると500万~1000万円ぐらいする(!!!)ということで現在は小型化されたスケルトニクスの開発をされているみたいです。

 

こんなの

 更には、一般層への販売も視野に入れた廉価版スケルトニクス(数万円ぐらいで売りたいらしい)も開発しているようで、特別に触らせてもらいました。

 

 

はしゃいでます。

 



すごく、はしゃいでます。

 

 こうしてスケルトニクスの進化の過程をなぞった後、スケルトニクスに使われているものと同じ、アルミ製の素材を使ってちょっとした工作体験をすることに。

 

工作と言っても、素材に彫り込まれているレールにつなぎとなるパーツを通して、それにまた素材を通していく……と言った単純なもの(社員さんは『マインクラフト』や『あつ森』の工作台で例えて子供に説明してた。令和ナイズされた説明や…。)ですが、これがまた結構楽しい。

 

子供に戻ったような気分でずっと真剣にアルミと格闘していました。

 

 

キングオージャーが恵んでくれた縁なので折角と思い、主人公クワガタオージャーの相棒、ゴッドクワガタ(クワゴン)を意識して組み立ててみたのですが

 

めっちゃ褒められた。↑の通りツイッターでも褒められた。嬉しい。

 

この下りだけでなく、キングオージャー目当てのオタクが自分しかいなかったのもあり、よく僕にキングオージャーの話を振ってくださったりしてめちゃくちゃ楽しかったです。オタクに優しい町工場は実在する。

 

 そしてついに、冒頭に登場したデカスケルトニクスの操縦体験…!

 

(社員さんにアオリで撮ってとお願いしたらめちゃめちゃいい感じに撮ってくれました)

 

これがめちゃくちゃ楽しい…!自分の何倍もの巨体を我が身の如くぶん回せるのは快感の一言に尽きます。更にはボールを投げたり剣を振り回したり、空気砲も撃つことができちゃいました。最高。心身ともにキングオージャーになりきった気分でひたすら腕を振り回していました。動いているところを動画で見せたかったけどミスっちゃって無いのが惜しい…!

 

ただ、先程も述べた通り人力で動いているところが多く、機構による補助があるとはいえ3mものアルミの塊を動かすのは結構体力が要ります。帰り道すんごい疲れちゃった。スーツの上にあれを着てるキングオージャーってすげェんだなぁ……。

 

 そんなわけでキングオージャーの気分も凄さも味わえてとても満足な工場見学でした。満足しすぎてお土産まで買っちゃった。

シール2枚セットとキーホルダー、各500円

この良さは実際に動かしてみないとわからない部分もあるので、是非みなさんも工場見学に申し込んでみてはいかがでしょうか。

 

社員さんは皆キングオージャーにめちゃめちゃノリノリでオタクに優しい町工場でしたので、ぼくみたいなぼっちクソオタクにもオススメですよ!(未来ある子供に対する敬意は忘れずにな)

 

……まぁ、今受け付けてる回はもうみんな満席のキャンセル待ちみたいだけどね。